ジャッキー・チェンの最新作。「最後のアクション超大作」とも謳われているのだから、やはり映画館に駆けつけないと。
 これまでにも最後という噂はあった気もするが、今回はマジな感じもする。エンドロールではジャッキーからのファンへのメッセージも登場するし、ラストで曰くありげに登場するのは本物の奥様なんだとか。

 ジャッキーが最後の作品に選んだのは“アジアの鷹”シリーズだ。『サンダーアーム/龍兄虎弟』では撮影中に大怪我をして死にそうになったわけだが、『ライジング・ドラゴン』でもラストの“落下系”アクションでそんな姿を思い浮かばせるような瀕死の姿――これはもちろん演出だが――を見せている。

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 インディ・ジョーンズに影響された“アジアの鷹”シリーズだけに、物語としては清王朝の秘宝を巡って冒険が繰り広げられる。とは言えジャッキー映画だから物語などどうでもいいわけで、政治的な言説――略奪された国宝だから奪い返して当然みたいな――なども気にせずに楽しめばいいと思う。地上波のテレビ放映となれば、無人島の部分はカットされそうな気もするが、ぼくは純粋にジャッキーのアクションを堪能した。
 アクション映画といえばやはりジャッキーだ。『エクスペンダブルズ』スタローンも、『ラストスタンド』シュワルツェネッガーだって、大好きなアクションスターだ。もちろん彼らの映画も充分楽しんできた世代なのだけれど、やはり一番はジャッキー・チェンだ。スタローンやシュワルツェネッガーのほうがカッコいいヒーロー像を見せてくれるかもしれないが、ジャッキーのような本物のアクションはできないからだ。ジャッキーのアクションはただひたすらに凄いのだ。終盤のソファー上の格闘は久しぶりにわくわくするアクションだった。これを観るだけでも価値がある。

 エンドロールでのジャッキーはファンに向かって「ありがとう」と語りかける。その言葉はファンであるぼくたちがジャッキーに言うべきであり、何だか泣けてきてしまった。とりあえずは「お疲れさま」と言いたいが、ジャッキーが映画界から去るわけではないし、『エクスペンダブルズ3』への出演の噂や『ポリス・ストーリー』の新作などもあるようだし、まだ楽しませてくれそうだ。