アマンダ・セイフライド主演のサスペンス映画。ほとんど独り舞台といった感じで常にアマンダが登場するものの、サービスカットは最初のカーテン越しのシャワーシーンくらい。それでも長い金髪を振り乱して走り回るアマンダの犯人探しものとして、それなりに楽しめる(あくまでもアマンダのファンであればということだが)。

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 アマンダ演じるジルは何者かに拉致監禁される。命からがら逃げ帰って警察に訴えるものの、証拠がまったくない状態で相手にされない。挙句の果てに、事件そのものが妄想だとしてジルは精神病院送りにされてしまう。ジルは妹モリーと同居することで病院から出ることができたのだが、今度はその妹が姿を消してしまう。ジルは警察に駆け込むが、結局警察はジルの言うことを信じない。ジルは自分の力でモリーを見つけ出さなければならない。

 ※ ネタバレあり

 この映画では、アメリカの森林公園内で犯人の男が少女たちを監禁して殺害していたことになっている。警察の捜索も及ばないほどの広大な公園なようだ。ちょっと日本では考えられないような気もするが……。たとえばポール・オースターの小説『ムーン・パレス』では、主人公が浮浪生活を送るセントラルパークでも、普段は人が入ってこないような場所があるように描かれていたから、もしかするとそんなこともあるのかもしれない。

 ジルは本当のことを言っても信じてもらえないことを知っているからか、妹の捜索に当たって次々に嘘を言ってのける。本当のことよりも嘘のほうがすんなりと話が通じるところがおもしろい。次第に嘘にも磨きがかかり、口を開けばなめらかに次の嘘が流れ出すようになる。
 この話は「オオカミ少年」の逆バージョンみたいなものだ。オオカミ少年の場合は、嘘ばかりついていた少年は、最後に本当のことを言うのだが村人は誰もそれを信じない(そして多分オオカミに食べられてしまう)。この『ファインド・アウト』の「オオカミ少女」は、常に本当のことを言っていたのに周囲はそれを誰も信じない。今度は少女がキレて本当のことを誰も信じないなら、嘘をついてやるとばかりに周囲に意趣返しをするのだ。ラストはなかなか小気味好い。