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 優等生に恋する馬鹿な男子学生を中心にした青春群像コメディ。DVDが4月4日に登場したばかり。台湾や香港では大ヒットを記録した映画とのこと。
 男子高校生たちの青春を描いた映画など腐るほどあって、そんな男子たちの考えることは一様に性的なものになる。『あの頃、君を追いかけた』の主人公たちも性的な存在なのだけれど、オナニーには積極的でも、女子との実際の付き合いとなるとかなりのウブで、手を握ることすら重要なイベントになるというのが微笑ましい。
 そんな男子たちの憧れの対象は、「ほかの女子よりほんの少しかわいいだけ」と評されるチアイーという優等生。なぜ彼女がマドンナ(昭和風に言えば)なのかは説明されず、あまりにパッとしない風貌に観客としてもテンションが下がったのだけれど、意外なことに映画が終わるころにはチアイーのころが本当にかわいらしく見えてくる。実際、この映画でチアイーを演じたミシェル・チェンは人気者になったらしい。

 日本と台湾には『セデック・バレ』で描かれたような過去があるにも関わらず、台湾は日本びいきであるという噂は耳にする。この映画を観ると、台湾の若者文化において、日本の文化はかなりの重要な位置を占めているという印象。『ドラゴンボール』『スラムダンク』『はじめの一歩』といった漫画ネタや、亡くなった飯島愛とかその他諸々のAV女優とか、とにかく日本のコンテンツがかなり一般的に普及しているようで、その辺はこの映画で初めて知った。
 青春ものとしてはありふれているし、男子が幼稚すぎで演出にもふざけたところがあって気恥ずかしいのだけれど、ラストの展開はとてもいい。ちょっと泣けて、同時に笑ってしまう。だから観終わったあとには、欠点もよりも美点のほうが思い出される、そんな映画だった。