『ジェヴォーダンの獣』『サイレントヒル』などのクリストフ・ガンズ監督の作品。

 主演にはレア・セドゥヴァンサン・カッセル

 昨年11月から劇場公開され、先月にDVDが登場した。

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 『美女と野獣』はディズニーのアニメが有名だが、ぼくは観ていない。ジャン・コクトーがつくった1946年のモノクロ作品は昔ビデオで観た。

 コクトーの『美女と野獣』はジャン・マレーの印象しかない(ジャン・マレーはいかにも二枚目だし、野獣の姿でも瞳がきれいだった)。コクトーとジャン・マレーは愛人関係だったともされているようだし、やはりジャン・マレー演じる野獣のほうにシンパシーを抱いていたのだろうか。

 一方で今回のクリストフ・ガンズ版『美女と野獣』はベル役のレア・セドゥの印象が強い。ヴァンサン・カッセルはさすがにジャン・マレーと比べると普通すぎると思う。レア・セドゥ演じるベルが野獣の城へ赴くとほとんど彼女のひとり舞台の様相もある。野獣はたまにしか姿を現さないし、ドレスを色々と着替えたりして、お嬢様タイプのレアを観たいという人ならば楽しめるかもしれない。ドレスから垣間見える白い胸元は強調されているけれど、残念ながら(?)裸はない。

 王子がなぜ野獣となったのかというエピソードや、なぜか巨人が登場したりするのはそれまでの『美女と野獣』にはなかったものらしい。ウィキペディアによると『美女と野獣』は異類婚姻譚というジャンルになるようだ。日本でも「鶴の恩返し」とかそういう話はあるけれど、西洋のそれと比べると日本の話は貧乏くさい感じがして、彼我の差を感じたりもする。