『ツバル』ファイト・ヘルマー監督の2003年の作品。
 7月5日にTSUTAYAの発掘良品シリーズとしてリリースされた。
ゲート・トゥ・ヘヴン
 ファイト・ヘルマーの架空の国を舞台にしたファンタジー作品『ツバル』はとても大好きな作品なのだけれど、『ゲート・トゥ・ヘヴン』は見逃していた作品。『ツバル』は台詞もないし、モノクロでオリジナリティあふれる作品だったのだが、この『ゲート・トゥ・ヘヴン』も無国籍感は残っている。
  監督のファイト・ヘルマーはドイツ人で舞台もドイツの空港なのだけれど、主人公の男はロシア人で、相手役の女の子はインド人という統一感のなさ。空港に出入りする人々も様々な人種・国籍で賑やかなのがいい。
 物語としては『パリ空港の人々』のような話なのだけれど、もっとデタラメでファンタジック。後半ちょっとダレる感じはあるし、せっかくのウド・キアーという怪優が意外にいい人に終わってしまって勿体ないという気もするけれど、とても楽しい作品だった。勝手に空港内を歩き回ってジャンボジェット機に乗り込み飛行士とCAの真似事をしてみたり、インドのダンスとコサックダンスの共演をしてみたりと遊び心にあふれている。
 『ツバル』ドニ・ラヴァンチュルパン・ハマートヴァというコンビもよかったのだけれど、『ゲート・トゥ・ヘヴン』の男役はドニっぽい丸坊主の男(ヴァレラ・ニコラエフ)だし、相手役はニーシャ(マースミー・マーヒジャー)もくりくりとした大きな目が印象的なコメデイエンヌでこちらも可愛らしくていい。