『ひまわり』『GO』『真夜中の五分前』など行定勲監督の作品。

 原作はジャニーズタレント・加藤シゲアキの同名小説。

 原作は読んでないからわからないけれど、映画版は脚本の段階で色々手が加えられているとのこと。

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 幼なじみの3人、リバちゃん(菅田将暉)とゴッチ(中島裕翔)とサリー(夏帆)。成長した男子ふたりはたまたま街でスカウトされてことでモデルとなり、役者などをやってみたりするようにもなる。そのうちにゴッチが役者として売れ始めると3人の関係も変わっていく。次第に疎遠になっていった3人だが、人気スター・白木蓮吾として活躍中だったゴッチが突然自殺することで世界が一変することになる。

 わざわざ予告などにも触れられているように、半分あたりの段階でそれまでと世界が一変することになる。役者というのは嘘を本当のように演じるわけだから、そんな人たちの話だけにありそうな気もする。なぜゴッチが自殺するのかはあまり説得力がない気もしたけれど、それなりにひねりもあって楽しめた。菅田将暉はやはりうまくて、世界の変容と合わせて役柄も変わるわけだけれどどちらもいい味を出している。

 個人的にはサリーという主人公たちの幼なじみ役を演じた夏帆に意外性があってよかった。最近の『海街diaryみたいに、これまでの役柄はかわいらしいイメージしかなかったのだけれど、この作品では蓮っ葉な感じの女を演じている。中島裕翔とのベッドシーンもあって、上半身裸の姿を後ろから捉えたシーンなんかもあった。しかもその次のシーンではご丁寧にも鏡のなかには裸の胸もチラリという演出もある。白黒の映像だし、一瞬だからバストトップはわからないけれど、ちょっとドキッとする。

 知らなかったのだけれど、園子温監督が映画版を撮った『みんな! エスパーだよ!のテレビ版では夏帆が不良少女役で、パンチラなんかも見せているのだとか。何だかそっちのほうが気になってきた。

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