サイの角のように 独りよがり映画論

映画について自分勝手な感想の備忘録。ネタバレもあり。 ほかのブログから引っ越してきました。

佐々木心音

『母の恋人』 懐かしの顔だけれどちょっと気恥ずかしい

 ラブストーリーのシリーズ第2弾のなかの1本。

 主演の水島裕子は昔テレビで見たことのある顔。現在は50歳を超えているというからちょっとビックリ。

母の恋人

 居酒屋を営む小池涼子(水島裕子)は娘の美奈(佐々木心音)とのふたり暮らし。年頃の娘のことが心配でならない母・涼子は、美奈の留学希望を受け入れることができない。そんなとき美奈のボーイフレンドである北川幸太(菅原昌規)が涼子の居酒屋でバイトをすることになり……。

 幸太は最初は美奈と付き合っているわけだけれど、バイトしているうちに母親の涼子のことが好きになってしまうという展開。どちらにもベッドシーンが用意されているのだけれど、佐々木心音はなぜか必死になって胸を隠している。というのも後半で母親役の水島裕子のベッドシーンがあるからだろう。その前に『マリアの乳房』ではふんだんに披露している若い胸を見せないようにするという配慮が働いているらしい。といっても佐々木心音のおしりはとてもエロい。

 水島裕子の演技は正直とてもヘタなのだけれど、ベッドシーンは手馴れたもの。日本では熟年女性のラブシーンというのはあまり普段は見ないので、かえって新鮮なのかもしれない。熟女好きにはたまらないのかもしれないのだけれど、母親の裸を見るようで妙に気恥ずかしい感じもある。

 陽の光のもとで行われる水島裕子とのラブシーンでは、幸太を演じる男優のパンツがかなりモッコリとしているのが妙に気になる。やっぱり本気になってしまう瞬間があったのだろうか。


佐々木心音主演 『マリアの乳房』 鬼か菩薩か

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 主人公の真生(佐々木心音)はかつてスプーン曲げの超能力でマスコミを沸かした女。一度の失敗からいまではそういう世界から離れ、なぜか街娼みたいなことをしている。しかし、真生の超能力は本物で、彼女は人の死期をも知ることができる。一方で真生に近づく立花(大西信満)という男が現れる。真生は彼女の過去を知る芸能記者かと警戒するのだが……。

 実は、大西の妻はテレビのディレクターで、取材を受けてほしいと追い回した真生に死期を告げられたことがきっかけで自殺してしまう。真生はこのときは悪意でそう言っているのだが、その一方で真生は菩薩のように見えるときもある。死を間近に感じる男も真生が身体を許すと、それに安寧を見出したように死を受け入れるようになる。ただ、踏み留まれたかもしれない命までも安易にあの世に送ってしまうという面もある。立花は妻をそんな形では失いたくはなかったわけで、真生に「死は出発なんかじゃない。終わりなんだ。」と迫ることになる。
 真生が与える安らぎが間近の死から守ることもあれば、かえってその真っ只なかへと飛び込ませてしまうという両面があるというのはおもしろいと思うのだけれど、いまひとつ消化不良という印象も残る。監督の瀬々敬久はピンク映画の世界では名を知られた人だけに、もっと濃厚なベッドシーンなんかがあってもよかったかも……。
 霧の中の場面なんかはとてもいいのだが、カーテンのない部屋の描写はわびしい(ストーブに当たりながらペヤングを食べるシーンが特に)。真生の清貧みたいなものの表現かもしれないが、予算のなさにも感じられる。

 佐々木心音『フィギィアなあなた』ではほとんど裸ばかりだったし、『TOKYO TRIBE』でもミニスカポリス風のコスプレで最初に登場して、猥雑な作品を強烈にイメージさせる役柄を演じていた。今回は化粧っけもなく彼女の素に近いのかもしれないが、作品全体が暗いトーンなのでちょっと割を食っているような気もする。


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