豪華な出演者たちが織り成す騙し合いごっこ。
試写会にて鑑賞。公開は4月1日のエイプリルフール当日から。
試写会場は普通の試写会よりも年齢層が低かったような印象。それなりに反応もよく、そこそこ笑いも取れていたし、泣かせる部分もある。映画館でポップコーン片手に見るにはいいんじゃないかと思う(というよりもこの映画を見ると「いもけんぴ」が食べたくなるかもしれない)。
主役の戸田恵梨香はかわいかったし、松坂桃李のおしりは女性ファンにはたまらないのかもしれない(今までにないクズキャラも見所)。「本当のバカなんです」と紹介される父親(寺島進)に誘拐される少女(浜辺美波)もとてもかわいらしかったと思う。
一応褒めるところはこのくらいだろうか。タダで見させていただいているわけで、そのくらいの宣伝はしておかないと申しわけないので……。
エイプリルフールには嘘をついてもいいとされているわけで、この映画は4月1日の様々な嘘についてのエピソードが描かれる。その嘘には様々な理由があったりするということがわかったり、エピソード間のつながりが見えてもくる。ただ誰が嘘をついているかとか、誰が正直者かなんてどうでもよくなってくる。みんな総じてバカっぽい。というか驚かされる部分がほとんどなかったのだ。こうした底が浅い感じは、ある意味ではわかりやすさでもあるが、これは某テレビ局が関わっているからだろうか? 仲の良い同居人の男たちの顛末なんて、端からオチがわかるような代物だったと思う。
『スター・ウォーズ』のパロディとかも中途半端な印象だったし、映画全体が嘘みたいな話でもあった。悪い冗談ということだろうか? 宇宙船を呼ぶ際の「ビヨーン」とか、菜々緒の「うそぴょーん」だとか、あまりにも雑な感じ……。子供にはウケるのかもしれないけれど、大の大人にはちょっときつい。